教育事例

カンボジアのキリロム工科大学を見て感じたこと。評判とリアル、可能性まで

キリロム工科大学

カンボジアにキリロム工科大学という英語とITに特化した4年制の大学があります。

もともと日本で起業をしていた猪塚さんという人が、次世代のリーダーを育てるために設立した大学です。

自分がキリロム工科大学を調べていたときに、なかなか情報が手に入らずに困った経験もあるので、ここでは評判から実際に行ってきた感想までをお伝えします。

キリロム工科大学の特徴

  1. 英語とITに特化
  2. 座学と実践が結びついている
  3. 仕送りなどを考えると安い

1.英語とITに特化

キリロム工科大学の大きな特徴の1つが、英語とITです。

これからのニーズの高い割には、日本での人材供給が追いついていないものを勉強できる点が特徴的です。

最近では、ホスピタリティの学部もできたようなので、そちらではIT要素は薄いようです。

2.座学と実践が結びついている

授業の半分程度が実践的なインターンとなっています。

バーチャルカンパニーという擬似的な会社を作り、スポンサーからの仕事や自社内のプロジェクトに携わります。

アウトプットが求められる環境です。

3.仕送りなどを考えると安い

学費は4年間で500万円ほどで、これには寮や学食なども含まれます。

授業料だけを考えると安いとはいえませんが、生活費まで考えると安いといえます。

ざっくりですが、国立大学と私立大学の授業料は以下のとおりです。

  • 国立大学:4年間で250万円
  • 私立大学:4年間で400万円~500万円

仕送りを考えると、5万円でも4年間で240万円、10万円なら480万円かかるので、一人暮らしよりは安いという感じでしょうか。

オンラインでの評判

情報が全体的に少ないものの、在校生のブログやTwitterなどは調べれば出てきます。

ざっくりと取り上げると以下のようなものです。

  • 英語が大変
  • 授業は普通
  • 実践的な知識は身につく
  • Wifiが弱い
  • 停電が多い
  • 食事がおいしくない
  • 田舎
  • 人の入れ替わりが激しい

簡単にコメントをしていくと、授業に関しては英語でしたが、普通の講義形式でした。

日本人はまだあまり話せず、カンボジア人はそこそこ話せる人もいましたが、個人差は結構あるなという感じです。

手取り足取り感はなかったので、自走できるタイプは成長できるけど、取り残されている人もいるようでした。

生活面は、Wifiに関しては滞在中はさほど不満はありませんでしたが、停電に関しては体験しました。

食事に関しては学生で不満を持っている人が多いですが、実際に食べた自分からしても自炊を検討するレベルでした。

田舎という点に関しては、プノンペンから3時間程度かかり、周りにコンビニ1つないので予想以上になにもないという感想です。

実際に行った感想

率直な感想

「面白いけど、なんだかもったいない」という印象でした。

コンセプトは面白いし、共感するけれども道のりはなかなか大変そうという感じです。

以下は行った直後のメモです。

  • キリロム自体には価値があると思う
  • カンボジア人にとっては無料で学習もできるし、メリットは大きい
  • ただ、日本人にとっては正直よくわからない
  • 授業のレベルが高いとは感じなかったし、カンボジアでやるメリットもイマイチわからない
  • 仮に同じコンセプトで日本でやっていれば、もっと注目を浴びられるし、自治体やインターン、実証研究もしやすいと思う
  • ホテルや寮など要素が多いので、スタッフ側も大変そう

良かったところ

一番は、英語かつITで実践的というところが魅力的だなと感じました。

日本でも英語で勉強できる大学もありますし、プログラミングスクールやスタートアップでのインターンなど機会は多数ありますが、すべてをカバーするものはあまりないかと思います。

  • 海外でやっていて英語ベース
  • 教育と実践がインターンによりリンクされているのが興味深い
  • 宿泊や不動産など学校以外への広がりがある
  • 変わった人たちが勉強している、働いている

気になったところ

もっとも気になったところは活動範囲です。

東京であればインターンはいくらでもありますし、エンジニアニーズも非常に高いです。調達環境もよく、学生起業も多いです。

せっかくプログラミングを勉強してもインターンの機会や起業の機会がカンボジアの田舎だと少ないというのが気になります。

カンボジアは1人あたりGDPが1,000ドル程度で、AIやIT以前に不動産とか農業が儲かる世界なので、活躍の場が少ないです。

同じ熱量があれば、東京だったら何倍もインパクトが出せるのでは?というのが最初から最後まで気になってしまいました。

  • 活動範囲が限られる
  • 生活レベルが低い(田舎、ご飯)
  • ダイバーシティが低い(カンボジア人と日本人のみ)
  • 教育レベルがよくわからない

キリロム工科大学に合う人

かなり主観的に意見を書きましたが、キリロムに合いそうな人、合わなそうな人は以下のとおりです。

変わっているといわれて嬉しい人やもともと楽天的なタイプの人が向いていそうな感じがします。

合う人

  1. 人と変わっていることに価値を置く人
  2. 自分で道を切り開きたい人
  3. 将来的に海外で働きたい人
  4. 生活レベルにこだわらない人

合わない人

  1. 偏差値や進路が気になる人
  2. 消極的な人
  3. 海外に対する関心が高くない人
  4. 便利な生活に慣れている人

実際に行った感覚でも生活は人を選ぶ部分もあり、合わなかった人も結構いたりするので、注意が必要です。

本当に行きたいなら絶対に下見に行ったほうがいいです。

やはり環境に合わず、中退してしまったり、退職してしまったりする人もいるので、ミスマッチを少しでも減らしましょう。

また、日本人の受け入れは始まったばかりなので、数年で大幅によくなる可能性は当然あります。

外部者の意見があまり見当たらなかったので、あくまでも個人の一意見として捉えていただけますと幸いです。

大学へのお問い合わせは、公式ページからどうぞ。

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